「大丈夫?」

低くて優しい声が頭の上で響く


はっとして顔をあげると
整った顔立ちの男の子が私を見下ろしている



「平気?立てる?」

「あっ、だいじょ…つ!」


どうやらお尻を庇ってついた手を擦りむいてしまったらしい


「あー血でてるね保健室いった方がいいかも」


そう言って私の手を引きながら保健室まで連れていってくれた


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