白金パに、ピアス。

チャラいなあ。





それが、第一印象。




「あ。君らがルームメートの双子なんだ」



柔らかい笑みを浮かべた彼は、微かに渇れた声の持ち主だった。



「あ、はい、」



私より愛想のいい雨汰が握手する。「俺、雨汰(あめた)。でこれが双子で妹の霰(あられ)」


私もにこりと微笑んで、彼に目線を送って見せる。



「はじめまして、僕は透。姉がいるんだけど、今は出掛けてる。名前は和子(かづこ)。ちょっと男っぽいけど、面倒見はいいから困ったことがあったら聞いてみて」

「わかりました」



透。事前に聞くところによればタメらしい。こちらはむしろ女っぽいんだよね。和子さんが男っぽいとそうなるのかもしれない。