その声に引き付けられるように、気づけばレジの前に立っていた。

カップルが精算中で、店員さんは申し訳なさそうに頭を下げた。


とそこへ、


「いらっしゃいませ」


奥から現れた店員を見て私の時間が止まった。




「し、シンちゃん」

「結衣…」




そう・・・

彼ことシンちゃんは、

私に内緒で深夜のネットカフェでバイトしていたのです。