恋想い


―放課後。

教室は私と転校生だけになっていた。

「あーいちゃんっ。行こ?」
「…わかった。」

歩いてる途中、転校生が口を開いた。
「あ。俺の事は、恭弥って呼んでね♪あーいちゃん。」
「あーいちゃんって呼ぶのやめてくんない?」
「いいじゃん♪可愛いし。」

名前を可愛いと言われたのは初めてで、不覚にもドキッとしてしまった。

「はいはい。」


「ここは理科室。」

…………



「じゃあ、もう帰るね。」



教室をでようとしたとき

ガンッ

いきなり体を壁に押しつけられてしまい、動けない状態になっていた。

「何すんのよ!どいて!」
「嫌だ。」


そのとき―



唇をおさえつけられ、中に柔らかいものが入ってきた。

「んっ…んんっ」

私は抵抗しようとしたが手首を掴まれていて、何もすることができなかった。