恋想い

―放課後。


私は屋上に行ってみることにした。





ギィー



重い扉が開いたとき、誰かが仰向けになっているのが見えた―



あ…あれはたぶん恭弥だ…



近寄って見てみたらやっぱり恭弥だった。


やっぱり綺麗な顔をしてる―


私が叩いてしまったところはもう治っていた。




「恭弥…起きて…」

私が喋りかけたとき、恭弥の目があいた。

「ごめん…寝てた…」


「で、話って?」

「この間はほんとにごめん。愛があんなに嫌がると思わなくて…」

「もういいよ。大丈夫だから♪」

と私は今までの中で一番の笑顔を見せた。

「ほんとにいいのか?俺…あんなことしたのに…」

「うん♪大丈夫♪」

「そっか…ありがとな。」
「大丈夫大丈夫♪」







「愛はほんとにあのこと覚えてない?」

「あのことって?」


「やっぱ覚えてねぇよな…あんな昔のこと…」

「何?教えて?」

「いや、いいや。じゃあ来てくれてありがとな。いつでもメールして♪」

「え…待って!」

グラッ

その瞬間目の前が真っ暗になった―

バタッ

「愛!愛ー!」

恭弥の声がする―