「あ、戻ってきたわ。」


「ただいまー。」


「また告られたん??
モテ男は忙しいな。」


「いや、なんか、タダ券あるからネズミの国に行きませんか?って誘われた。」


「お前、それ……ネズミの国じゃなくてネズミが仕切ってる夢の国だろ。」


「え、気にすんのそこ?!」


「ネズミの国じゃ、ただネズミがたくさんいる国じゃない。」


「それってすごい嫌だな。」


「不潔だわ。」


「…お前ら話ずれすぎなんだよ。

聞いてほしいのは、誘われた、のとこ!!」



「なんで?行ってくりゃーいいじゃん?

せっかく誘ってもらってンのに。しかもタダだし。」



「おまッ……お、俺は、、金曜日は清花もいないから、お、俺が行っちゃったらサチが一人になると思って……」



「清花、金曜日はー、病院か。

…お前なー、18の人間、丸1日1人ぼっちで過ごそうが平気な構造になってんだよ。

心配すんな。つかミツキに心配されたくねーよ。」



子供じゃないんだから。