そして、また俺は、美月が入っていった 俺の荷物部屋のドアを少し開けて、彼女の様子を窺う。 すると、美月は、俺の家族写真を、 すっげー眺めていた。 何で、そんなに物欲しそうな目で見るのか、さっぱり分からなかった。 けれど、その後の彼女の悲しそうな表情で、だいたい分かった。 ああ。彼女は家族のことで、何かあるんだと。