私の唇は、彼の唇によって、塞がれていた。 私はとっさに彼を押し退けて、手で唇を覆う。 「なんてことするのっ・・・!?」 彼は、艶やかな笑みを浮かべてこう言った。 「だってさー。俺、女と密室に二人いて、何もなかったことなんてねえし?」 そうだ・・・つまり、そういう事なんだ・・・。