私達は、順番にアテンに用意された船に乗り込む。


私は、船上に足を付ける前に、屋敷を振り返る。


何でだろう...?

何故か、誰かに呼ばれてる気がした。



「美月、大丈夫か?」



吉斗の声に、ふと我に返る。



「あ、う、うん。」



吉斗は、よろける私をさりげなく支えてくれる。



そして...


私達は、無事この島から出た。