すると、彼は、静かにその場から去って行った。 怒っているような表情だったけど・・・大丈夫よね? 私が、彼の行方を見つめていると、急に後ろから、 「美月さん!!すごいです!!」 と、興奮した様子の瀬奈が駆けてきた。 そして、近くにあった椅子に腰をかけた瀬奈は、 落ち着いた様子なのだけれども、 少し顔を赤らめて、 「私・・・ずっと、美月さんに憧れてたんです・・・。」