「今年の春・・・。その時も、ダンスパーティーがあったんですけどね・・・?
そのパーティーの時は、家が主催だったんです。
それで・・・お父様は、私達を視線の集まりやすい場所で踊らせていたんです・・・。」





そこで一旦、テーブルの上に用意されていたオレンジジュースを飲むと、

また話し始める瀬奈。





「もちろん、私は、吉哉と踊ってました・・・。
その時、事件が起きたんです。私と吉哉・・・転倒したんです。

踊らずに、見ていただけの人たちは、私達を笑いました。

それを怒ったお父様からは、もうお前たちは二度と踊るな
・・・って言われてしまったんです。」