しばらくして、吉哉は、用事があるからと、パーティーを抜け出した。 二人になったところで、先ほどのことが気になっていたので、もう一度瀬奈に聞いてみる。 「ねぇ・・・。さっきのダンスの話なんだけど・・。」 すると、瀬奈は、穏やかな笑みを浮かべて、 「さすが美月さん・・・。」 と、一言つぶやくと、その表情は一転、悲しげな笑みをたたえながらも、事の発端を話してくれた。