私の心に、少しの不安が過る。


でも、すぐにそれを察した吉哉が、



「多分・・・吉輝の事、考えたくなかったんじゃないかな・・・?」



「吉輝・・・?」



吉哉は、少し呆れた表情をして・・・

(多分、私の物覚えの悪さに呆れてるんだろうな・・・)


「吉斗の双子の弟・・・。」



「あ、そっかそっか。」



「美月さんって・・・意外と物覚え悪いんですね・・・。」



意外とって・・・私そんなに鋭く見えるのかな・・・?



「そ、それはいいから、続けてよ。」