「ちょ、拓哉くん拓哉くん!」 頭は着いていかないがとりあえず ここは呼び止めるのが得策だよね。 「なんすか?先輩?」 なんすか、じゃないわよ そもそもきなり引っ張ってくほうが 悪いのよね! すごく理不尽な話だが気にしたほうが負けだ。 そう考えて、自分の失態は とりあえず棚に上げることにする。 「なんで、私引っ張られてるの?」 「ふっ…」 そう聞くと拓哉くんは吹き出した。