結局、翔ちゃんの
言葉に甘えて
お泊まりすること
にした。
翔ちゃんの部屋は
想像してた男の子の
散らかった感じとは
違って、家具は
シンプルな物に
揃えていて
きちんと整理整頓
されていた。
「翔ちゃんA型??」
私が唐突に聞くと、
「B型。お前が来るから片付けたんだよ。」
って、私の頭の上に
手をポンッと置いた。
――ドッキン
翔ちゃん…
その笑顔だけでも
弱いのに~
予想外の展開に
免疫がない私の
心臓は忙しく
動き出す。
「あ、何か飲む??そこら辺座って。」
翔ちゃんに言われる
まま、ソファに腰掛ける。
うわぁこのソファ、
フワフワ!!!
気持ちいい♪
「ソファ、気に入った??」
頭上から翔ちゃんの
声が降ってくる。
あっ…
恥ずかしいとこ
見られちゃった…。
「お前、全っ然昔と変わってねーな。」
そう言いながら
手に持っていた
ジュースを渡してくれた。
あ、ブドウジュース!
私が好きなの
覚えててくれたのかな??
ちょっと感激
しちゃって黙って
いると、
「あれ??そのジュース好きじゃなかったっけ??」
翔ちゃんが
顔を覗き込んでくる。
目の前には
翔ちゃんのドアップ。
肌キレー
触れちゃいそうに
なってハッとした。
この近さ、
やばくない!?!?!?
