ご飯も食べ終わり
テレビを見ながら
まったりしていると、


「風呂入ってこいよ」


と、翔ちゃんに
言われ、お言葉に
甘えてお風呂を
借りることにした。


あんまり待たせたら
悪いと思い、
なるべく早く
あがったつもりだけど
髪が長くて
渇かすのに
時間がかかって
しまって、1時間も
かかってしまった。


「翔ちゃんごめん!!遅くなっちゃった!!」


…。


あれ??返事がない。


「翔ちゃん??」


もう1度リビングに
話しかける。


…。


やっぱり返事がない。


心配になって
ソファをみると、
翔ちゃんが横に
なっている。


翔ちゃん…!!!!


「翔ちゃんどーしたの??どっか痛いの???」


急いで翔ちゃん
のところに
駆け寄ると、


「…スーッ」


え…寝息??


私は緊張が解けて
ストンとその場に
座り込んだ。


ばか翔…。


私は翔ちゃんの
頭をポコンと軽く
叩いた。


すると、寝ている
はずの翔ちゃんの
腕が伸びてきて
私の腕を掴んだ。


「え、あ、翔ちゃんごめんっ!!!!!」


私が慌てて謝っても
返答なし。
顔を見ると
目を瞑っている。


ね、寝てるのかぁ。
とほっとしているのも
束の間。