私の顔は
一気にゆでだこ
の様に赤くなる。
鏡を見なくても
触らなくても
顔が熱いのがわかった。
「あ、このジュース昔から大好きだよ!!ありがとう!!」
顔を見られたく
なくて、
顔の前でパタパタと
手をあおぎ、
「今日は暑いね~」
と翔ちゃんに
背を向けて
窓の方へと
歩いていく。
もぉー!翔ちゃんの
ばか…。
あんなに
近かったら
勘違い
しちゃうじゃん…。
翔ちゃんは
「そんなに暑いか~??」
なんて呑気に
エアコンのスイッチを
入れている。
確かにB型っての
わかるかも…。
マイペース(笑)
そんなことを
1人で思って
気付かれないように
笑った。
つもりだった…。
「なーに笑ってんだよ」
私の目の前には
目線を合わせて
悪戯に笑う
翔ちゃんの顔。
……ボンッ
アニメみたいに
音でもしたように
顔が赤くなる。
頭から湯気が
出そう……。
「顔赤いぞ??」
そう言いながら
私の頬に触れる。
「だっ大丈夫だよ!?!」
もう何がなんだか
わかんなくて
テンパってしまう。
もうこんなんで
明日の朝まで
大丈夫かな??
でも、何か
翔ちゃんって
女慣れしてない??
しかも、今って
彼女いないのかな??
もしいるとしたら
幼馴染みでも、
お泊まりはやばいよね
…。
聞かなきゃっ!!
