「何が出るか分からないから充分、気を付けなければいけないな・・・・・」

俺の名前はまこと。
大学生だ。
大学では
生物を選考している。

「何がでるか分からないって何よ・・・」

俺の言葉に
戸惑いを隠せず
話をしているのが
彼女の美加子だ。
美加子も
俺と同じ大学だが
化学と書いて
ばけがくを
選考している。

まことは
辺りをキョロキョロと
見回している。
辺り一面
木々が生い茂り
3メートルも進めば
もとの場所には
戻れそうもなかった。
まことは
1歩踏みしめた時に
ある事に気付いた。

「なあ美加子・・・・土が、もの凄い柔らかいと思わないか?まるで腐葉土の上を歩いてるようだ。」

美加子は
オドオドしながら
歩いてみる。

「ほ・・・本当だ・・・歩いた所が足跡が付いている・・・・」

美加子は
自分が歩いた所を
振り返り
柔らかい土に
自分のスニーカーの
跡が付いている事に
興味があるように
見ている。

「かなり、良質な土だ。食べれそうな植物があったら種を取り植えたら生えてくるかもしれない。」

得意気な顔をする
まこと。
そんな姿を見て
微笑む美加子。