「美加子!!こっちだ!!」

ガラガラ!!
家の外壁が
地震とは思えない揺れで崩れ落ちる。

「まこと!!」

「あ!!あったぞ!!さあ!!美加子!!先に乗って!!」

「うん!!まことも早く!!」

「ああ!!早く逃げなければ、このまま地球と共に、おさらばになっちまう!!」

プシュウー
タイムマシーンの
扉が閉まる。

タイムマシーンの
音声案内が
冷静に話し始める。

『G200マシーンの
案内を致します。どの時代へ行かれますか?』

空間に透けた
キーボードが現れる。

「旧型のタイムマシーンしか無いなんて!!ついてないぜ!!とにかく、どの時代でも構わない」
焦りながら
まことはキーボードを
打ち始める。

カタカタカタ・・

『了解しました。シートベルトを着けて下さい。起動中の操作は無効です。移動を開始します。30秒・・・』

ガタガタ!!
ガシャン!!

先程より揺れが
酷くなる。

タイムマシーンに
落ちてくる瓦礫が
容赦なく降り注ぐ。

「キャー!!早く起動してよ!!」

「チクショウ!!このポンコツがぁぁ!!」

『20秒・・・』

ウィィーン・・・

『10秒・・・』