小島はぶっちぎりの速さで、
一位で第二走者にバトンを渡した。
バトンを渡した後、
走る速度をおとした小島。
パサッと前髪が顔にかかって、
白いハチマキが後ろの結び目しか見えなくなった。
ちょっと息を切らしていて、
ゆっくり歩きながら、
小島がこっちを向いた。
「小島くん、桃叶探してんじゃない?
ほら、手振ってあげなよ」
真理に脇腹を突かれた。
「無理。無理だって。
恥ずかしいじゃん」
私はそう言って座った。
「゙応援してくれんの?″って聞いてきたんでしょ?
いいの?
うちのクラスの女子たち、何人か小島くんに手振ってるよ。
いいの?桃叶?」



