【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』




殴られても


浮気されても


どんなに冷たくされても




甘い言葉を囁く時だけの正也を信じて、






それが付き合うってこと




それが【彼女】ってことって、

無理矢理自分に言い聞かせて…






私だけを殴っているんでしょ



だから私は正也にとって特別なんだって




必死に自分に思い込ませて

しまいには捨てられて。

私…バカじゃん。




バカだよ………










ていうか…



もう正也を思い出すのは


やめたい。




せっかく小島といるんだ。



小島は正也とは違う。


全然違う。



優しくて、優しくて




本当に優しくて…






こんな…初めてで…






「冷めちゃうよ。

おいしいから、飲んでみ」





また小島が優しい笑顔で、そんな優しい事をいうから、



横並びをいいことに、


前を向いて、


ちょっとだけ



泣いてしまったんだ。