「私、アイスやっとくから、小島くんと回ってきなよ」

真理が気を使ってそう言ってきた。




「いいよ、なんか悪いし」



「後でなんかおごってくれたらチャラ。

ほら、行った行った」




真理に背中を押されて、悠斗の元へ行った。





悠斗は
「着替えてこいよ」


と、やっぱ不機嫌だった。




「ナ−スは嫌い?」



と悠斗に聞くと、




「そういう問題じゃない。


なんだよそれ…ダメだろ。


それ…


ほんと…ダメだろって」







「何が?」





「いいから着替えてこいって。

待ってるから」





悠斗は廊下の壁にもたれた。




しかたなく着替えに行くことにした。