「悠斗…」 心配になって悠斗の頬を撫でた。 「私のせいで…ごめ…」 「もう、謝んなって」 悠斗は撫でていた私の手をつかんだ。 「いつまでも、桃叶が今回の事を気にしている事が、俺はつらい」 「うん…」 「桃叶がずっと罪悪感で俺のそばにいるなら、 それは俺の望んでいることじゃない」 悠…斗? 「俺に会う意味が、償いとか、申し訳ないからとかなら もう……来るな」 …………悠斗…… 悠斗は立ち上がって、 エレベーターの方へ行ってしまった。