悠斗のベッドに近づいて顔をのぞくと、

悠斗が目を細めた。



「桃叶・・」



私は悠斗の枕元の椅子に座って、

悠斗の手を握った。



「大丈夫?」



「大丈夫だよ。



俺、かっこわるいよな」




そう言って悠斗は笑った。


だいぶ元気そうで、ホッとした。




「ごめんね悠斗・・


ほんとごめんね・・」



「もう謝んな」



そういって、繋いだ手を離して、私の顔に手を伸ばした。


そして悠斗は私のほっぺをむぎゅっとつねった。




「痛いよ悠斗」

片方のほっぺをつねられた私の顔を見て、

悠斗はさらに目を細めた。




「謝った罰な・・ 」










悠斗の声がきけて


悠斗に触れる事ができて




本当によかった・・




ほっぺをつねられながらそう思った。