「桃叶は、大丈夫か?」
悠斗の顔を見ると、とても切なそうな顔をしていた。
こんな表情、前にも…
「トラウマになるほど、あいつに殴られてたんだな」
悠斗と目が合わせていられなくなって、下を向いてしまった。
「あいつに殴られた事が過ぎった時は、
今日、俺があいつを殴った時の事を思い出せ。
桃叶のトラウマを、俺は消してやりたい。
あいつの事がトラウマとなって桃叶の心を苦しめているなら、
俺が桃叶の苦しみを消してやる。
だから、もう
大丈夫だよな。桃叶」
悠斗は、
やっぱり意味もなく、人を殴るようなタイプの人間じゃなかった。
私のトラウマを消すために
悠斗は
自分を変えてまで
正也を殴ったんだ。



