憧れていたけど、 自分には、無理だと思っていた。 正也が映画館なんて行くわけないし、 私は正也といる限り、映画館でデートなんて、 ただの妄想でしかないんだとあきらめていた。 でも今、 憧れが現実になる。 妄想の世界が現実に動き出す。 こんな日が来るなんて、思いもしなかった。 映画館の入ると、 本当にカップルだらけで、 そのカップルのひとつが、私と悠斗なんだって思うと、 うれしくて・・・ 映画館のロビーの高い天井を見上げて、 うるうるしてしまった。