無意味に「悠斗」「悠斗」と名前を呼んで、
こっちを振り向かせて、きゅんきゅん。
前髪が長くて、ちょっと斜めに分かれてしまっていたのが、
目にかかるぐらいで、切られたせいで、
前髪がそろった感があって。
でも相変わらず横の髪は耳にかかっていて、
頭のてっぺんが、ワックスでつんつん立っていた。
こんなワックスのついた悠斗を見たことない。
姉ちゃんってやっぱすげー。
「ひとりで待たせてごめんな」
腕にしがみついていた私に、
優しく悠斗言った。
私がニコニコニヤニヤで首をふると
「映画でも行く?」
えいが・・映画!!
「うん!!」
映画デートなんて・・・
読んでる少女マンガによくでてきて、
デート=映画館って感じがしちゃって
憧れのデ−トNo.1だった。



