悠斗を見送って家に入ると、
リビングのソファーで姉ちゃんはまたビールを飲んでいた。
ねえちゃんは、いつから見ていたんだろうか・・・
気まずい。
恥ずかし。。。
「あ~お帰り。着替えちゃいな」
姉ちゃんはそう言いながら立ち上がって、
私の前に来た。
「髪崩れてなくてよかった」
姉ちゃんは私の髪を触った。
姉ちゃんに絶対にからかわれると思っていたから、
なんだか拍子抜けだ。
「さっき・・ごめん。邪魔した。
ほんとごめん。
でも桃叶すっごいかわいい顔してた。
髪とメイク頑張ったかいがあったなあって思った。
彼氏・・悠斗くんだっけ?
なるほど。こりゃ爽やかくんだ・・って納得したよ。
でも、想像以上にイケメンで。
桃叶もやるなーって思ったよ」
そう言いながら、キッチンへ行って
冷蔵庫からビールをもう一本取り出した。
「悠斗くん、髪切る時あったら、
うちの美容院連れてきなよ。
安くやってあげられるから」
そうなんだ・・
「悠斗に話してみる・・・でも、あんま短くしないでほしい」
「ん?ああ・・わかったわかった」
「あと、カラーもしないで、悠斗は黒って決まってんだ」
「え?誰が決めたの?まあ・・わかった」
「あと・・・あとね・・」
姉ちゃんは、はあ?とちょっとあきれた。
「桃叶の髪じゃないでしょうが。
まったく。これじゃ悠斗くんもたいへんだ・・」
姉ちゃんはプシューっとビールを開けた。



