夕方の教室。


空は夕焼けで、


小島の髪は真っ黒だと思っていたら、

光りにあたって茶色に見えた。


正也は銀色の髪をガッチガチに立てていて、黒い肌、睨みつける細い目、誰も寄せつけないオ−ラ


目の前にいる小島は、真逆の生物だった。



サラサラの柔らかそうな髪は

優しい眼差しをしている目にかかっていて、

少しだけ横の髪を耳にかけていて、


爽やか好青年とは、こいつのことを言うんだろうと思った。




「どんな感じの旗にするかだけ、今日決めちゃうか」


じろじろ見ていたら、小島が話し始めた。




応援の旗だろ?


う〜〜〜ん……



「根性とか?気合い!とか?」



あ…やば…これじゃ『喧嘩上等』ってヤンキーバリバリの旗じゃん。。

まずった。。。




「く……っくく……」




小島が笑いやがった。




そして私の机に頬杖をついて、まるでチワワのような瞳をクリクリさせた笑顔で



「沢渡さんて、天然?」




そう笑ったんだ。




少女漫画を読んでると、笑うと目がなくなるイケメン男子がよく出てきて、こんな男いるか!と思ったけど、


今、


目の前に現れたよ。


小島の目は、笑うとなくなる。



すげ〜〜〜