玄関へ行くママの後ろから
私もついていった。
「はーい」と
ママが玄関を開けたら、
悠斗は、ただでさえ真ん丸のでかい目を、
さらに真ん丸にしてびっくりしていた。
「あっ・・・こんにちは」
そう挨拶した悠斗は、がっちがちだった。
「いや~桃叶!!いい!
ママ。いいと思う!!」
ママ・・・テンション高っ。。。
私の肩をバシバシ叩いて大爆笑。
「お名前は?」
「小島・・悠斗です。
桃叶さんと、お付き合いさせてもらってます。
よろしくお願いします」
悠斗は、頭を下げた。
するとまたママは、私の肩をバシバシ。
「こういうの・・夢だったの。
娘の彼氏からの挨拶。
悠斗くん、見て!
桃叶!かわいいでしょ~!
よろしくね。
じゃあ・・・気を付けて。
いってらっしゃい・・」
ママに背中をおされて、
玄関の外に出た。
「いってきます。
ママも仕事頑張ってね」
ママはうんうんと頷いた。
二人で歩き始めて、
ふと振り向くと、
ママが、チャリのハンドルを持って、
私たちを見ていた。
ママはうれしいような
切ないような
そんな表情だった。
この浴衣を着て
パパとデートしたかったと、
思いながら見ているのかも・・・
そう思った。



