駅に着いて、
駅の反対側、学校と悠斗の家がある方側へ、
歩いた。
駅前通りを歩いて、姉ちゃんの美容院へ。
チリン チリン
どうも、このドアを開けた時の音に
笑いそうになるのは、
私だけだろうか。
「あ~桃叶ちゃん。いらっしゃい」
今日もいかれ・・いかしたちょいワル店長が
私に近づいてきた。
「カラーだね。カラー。
トリートメントもやってく?
新しいの入ったから」
「あ・・・いつも姉がお世話になってます」
あぶなく、挨拶を忘れるとこだった。
「こちらこそ。
よかった。かわいいまんまだ」
はははっと笑って、
違う客のところへ戻っていった。
相変わらず感じ悪ぃーな。
姉ちゃんは他の客をやっている最中だったから、
しばらく入り口すぐのソファーに
座って待つことにした。
姉ちゃんの仕事している姿は、
すごくかっこよかった。
私には見せたことのない、
よそ行きの笑顔全開だ。
姉ちゃんただでさえ綺麗なのに、
すごく、輝いて見えた。



