「ママ?」
部屋で着替えているママに声をかけた。
「なに?」
「ママってさ、
浴衣・・持ってる?」
ママは、「ん?」と首を傾げた。
「夏祭りに・・行くんだ・・彼氏と」
「・・・あれ。別れたんじゃなかったっけ?」
明らかにママは嫌そうな顔をした。
「あ・・違う違う。
同じクラスの子。
ヤンキーじゃないよ。
真面目で、優しい。すごく」
あはははははっとママは、
手をたたいて爆笑した。
「ずいぶんとまた、違うタイプにいったね。
真面目で優しいの?
ママもそういう子タイプ~!
な~んだ!
高校、楽しそうね」
「うん」
「安心した。
そっかそっか。
浴衣ね。あるにはあるけど・・
ママのだから
古くないかな・・柄とか・・」
ママはタンスの中をごそごそし出した。



