次の日の朝。
姉ちゃんはバタバタと仕事の準備をしていた。
姉ちゃんは朝はコーヒーしか飲まない。
バタバタやっては、コーヒーを飲み、
またバタバタ・・・
「ママに浴衣、ちゃんと聞きなよ。
なかったら【ママ買って~】って言っちゃえ」
そう言って、仕事へ行ってしまった。
浴衣なんて着たことない。
たしか、七五三も洋服だったような・・
一人で、牛乳とパンの朝ごはんを食べながら、
小さい頃を思い出していた。
仕事でほとんどいなかったママ。
一度も会ったことのないパパ。
保育園の時、参観日も、運動会も
ママは来れない日が多かった。
さみしくて、周りがうらやましくて、
でも、姉ちゃんが代わりにいつも来てくれた。
なんで姉ちゃんなんだよーって
その時は思ったけど、
姉ちゃんは、
姉ちゃんが保育園の時は、きっと
誰も来てもらえなかったんだ。



