姉ちゃんは、カバンをソファーに下ろして、
立ち上がった。
そして、私の前まできて、
私の頭をなでた。
「よかったね・・・桃叶。
片思いをして、その想いが実るって、
なかなかできない経験なんだと思うよ。
姉ちゃんそんな経験ないよ」
あはははっと姉ちゃんは笑った。
意外だった。
姉ちゃんはすごい綺麗だしおしゃれだし、
いっぱい恋愛経験あると思ってた。
「姉ちゃん・・ないの?」
姉ちゃんはキッチンに向かって
手を洗いだした。
「ないない。
だいたいがさ、
片思いは振られますー
付き合った男は、
いきなり告られてー
今フリーだから、ま、いっかーみたいな」
ね・・姉ちゃんって
そういう恋愛観だったのか。
姉ちゃんはまた冷蔵庫を開けてビール出した。



