「なんでもっと早くそばにいてくれなかったの!」
言ってもしかたないとわかっていながらも、
悠斗に気持ちをぶつけてしまった。
そしたら悠斗が
意外な答えを返してきた。
「桃叶が
すげ−……
かわいかったから」
かわい・・かった・・
上半身裸の悠斗に抱き着いていたから、
悠斗の心臓が、猛スピードでドキドキしているのが伝わってきた。
「悠斗…」
ちょっとうれしくなって抱き着きながら、悠斗を見上げた。
そしたら悠斗は私の頭を、ぐっと自分の胸に押さえて
ギュッと抱きしめた。
「ちょっ…今、こっち見んなっ」



