山ノ内は真理とつかんでいたデカイ浮輪に、つかまってきた。
おかげで私に、体が触れてくる。
キモッ…
正也に触られているみたいで
吐き気がする。
私は浮輪から離れた。
「私…ちょっと出る」
そう言って、流れるプールから出て、
自販機の方へ歩いて行った。
喉か渇いたわけでもないのに、
なぜか○カリを買っていた。
悠斗、○カリだぞ!
ひとりで全部飲んじゃうぞ!
そう思いながら、自販機から○カリを出して後ろを向いたら
山ノ内が立っていた。
「俺も飲みたいなぁ…なんて」
私は無視して歩きだした。
「おい待てってぇ」と言いながら、
山ノ内がついてくる。
悠斗…どこに流れてるんだよ。



