「姉ちゃんちょっと…
電話していい?」
「いいよ…って…
前デートした爽やかくんに?」
「ま………うん」
そうかそうかと、うれしそうな姉ちゃんの横で
私は初めて悠斗の携帯に電話した。
《桃叶?どした?なんかあったか?》
久しぶりに聞く悠斗の声に泣きそうになった。
「悠斗…今、電話大丈夫?」
《あぁ…大丈夫だよ》
「明日さ、真理と早苗と亜依とプール行くんだけど、
悠斗も……行かない?」
正直、早苗と亜依って呼び捨てにするほどの仲良しじゃないんだけど。。
《プール?俺?》
「うん。
後、クラスの男子も何人か誘うって真理が言ってた」
《行く。何時?》
やった!!!海パン!!!
「10時プール前集合」
《わかった。じゃあ明日な》
「うん。明日ね」
電話を切った後、
横を見たら
ものすごくニヤけた
姉ちゃんの顔があった。



