目の前に座っている悠斗の後ろの景色が
どんどん高くなって行く。
カチンコチンに固まってしまった私。
高い所ってこんなに怖いんだ…
おぉ−
お…おぉ−−−
と、ちょっとびびってしまう。
こんな時に『きゃあ怖い〜ゆうとぉ〜』とかわいく言えたら…と
何度も思ったけど、
キャラ的に無理だし、そんな余裕ないし。。
「桃叶、もしかして…怖い?
高い所苦手?」
「いや…全然大丈夫。
ほんと…大丈夫」
全然大丈夫じゃありません。
手汗ぐっちょりです。
素直に甘えられたら、かわいいだろうに
私ってどうして。。
ガタガタガタガタ
ガタン!!!!!
てっぺんで止まりましたよ…悠斗
マジかぁぁ−−−−−!!!
止まったら
ゴンドラが風にめちゃめちゃ揺らされて
ミシ−ミシ−と
鉄がきしむ音がした。
こっっこえ−−−−!!!



