座ったベンチは木陰になっていて、
人通りも少なく、
すごく居心地のよい場所だった。
二人で食べたサンドイッチは想像以上においしくて、
悠斗は「うまっ!」って言いながら食べていた。
食べ終わって、まったりコ−ヒ−を飲んでいたら、
ちょっと遠くに女の人が犬を連れて通った。
「あれ、うちの犬と同じ犬種だ」
悠斗の…うちの犬?
「犬飼っているの?」
「うん」
遠くを歩いている犬は、
とてもかわいらしい犬だった。
チワワでもないし…トイプ−ドルでもないし…
「なんていう犬種?」
「キャバリア キングチャ−ルズスパニエル」
……………きゃば?
「メス?」
「そ、メス。
超、人懐っこくて、かわいんだよ。
俺の顔をいつもベロベロ舐めんだよ」
ゆ…悠斗の顔を…ベロベロと………
この…キャバ嬢め。
う……うらやましい。
「犬になりたい…」
………はっ!!!
脳内の欲望が、のどち○こを通過して
口から発信されてしまった。
のどち○こ…仕事しろよ。。
くくくっと悠斗は腹を抱えて爆笑しだした。
「なんだそれ」



