おいっ


先輩の声は
ドアが閉まる音で
かき消された


そのまま走る
タクシーに一礼して


僕は真っ直ぐ
葵の探しに行った


さっき居たあの場所は
空き地に行く近道


もう後先考えず
空き地に向かう


途中、雨が降りだして


傘も持たない僕は
ずぶ濡れ…


ようやく着いて
ベンチに座る葵を見た


葵!


もう叫んだ


あの頃の感情が
湧き出たまま