セナの冒険







またまた高級ホテル並の、きれ〜〜なバスルーム。




脱衣所からして予想は付いてたけど………この家すごすぎでしょ。

いくらすんの?




私はシャワーを浴び浴槽に浸かる間、物思いに耽っていた。




ロイドって相当なお坊ちゃまなのかな…?



まさかこんな儲かる仕事してるわけないよね?


どう見てもハタチ前後だし……。


後で聞いてみよう。




てゆーか私、何でロイドの家にいるんだっけ…?



ロイドに話を聞きに行こうとしたら、チンピラに捕まって、ロイドが助けてくれて…………




もしあのとき、ロイドの助けが無かったら、今頃私どうなってた…?



また恐怖が蘇り、思わず身を縮こませる。



あ、ヤバい、涙出そう……
やだ、泣きたくない!




…まずは、ロイドに話を聞かなきゃ。




そしたら明日の朝には、話の内容次第だけど…出発しなきゃ。



カズキもサーシャも心配してるだろうし、いつまでもゆっくりしてられない。




私はお湯で顔を洗うと、バスルームのドアを開けた。