はぁ…
私もう死ぬの?
私の人生ここで終わるの?



ついさっき旅に出発したばっかなのに?


一つも使命果たせてないのに…
死ぬの?



絶対やだ、死にたくない!!



そう強く思った瞬間、腕輪…いや、宝玉が、強く光り出した。



な、何…!?



どんどんまばゆく光って行く宝玉を見つめると、一層強い光が集まり、槍となって魔物の体を深く突き刺した。



「ギエエエエッ!!!」



「えっ……き、きゃああああああ!!」



突然の痛みに驚いた魔物は、高い空で私を離し、何処かへ逃げて行く。



私は成す術もなく、ただただ地上へと落下して行った…。