「私達は今、シグナリア大陸の一番北の方にいてね、ここから一番早く行けるのはやっぱりマライナ大陸ね」
「大空の女神のとこかぁ」
「でもさ、どうやってマライナまで行くんだ?……あ!」
カズキは地図をジッと見て声を挙げる。
「そう、よく見ると長い森があるでしょ?ここでシグナリアとマライナは区切られてるの。だから、このスディス森を抜けて行きましょう」
よく見ると、シグナリアとマライナの間にスディス森があるように、グジュアリアとバーバラの間にも森がある。
「孤立してるのはサラガリアだけなんだね」
私が呟くとサーシャが頷いた。
「そう。限られた人たちなら乗り物があるんだけど…なんとかしてそのうち海を渡る手段を探さないとね…」
そっか…
海渡らなきゃだよね。
船とか出てないのかな?
限られた人たちってどういう人だろう?
お願いとかして乗せてもらえないかな。


