「よし、これで準備は整ったわね」 「…ごめんね、うい興奮しちゃって…」 「いいのよ」 私達が騒いでいたせいで、買い物は夕方までかかり、サーシャはグッタリした顔をしていた。 買ったモノは、とりあえず3日分ぐらいの着替え、荷物を入れるリュック、旅人用の靴、万が一のため野宿等のときに魔物避けに使う魔除け石。 …ホント、何から何まで悪いな……。 買い物が終わる頃には、私は通常のテンションに戻っていたが、いまだにカズキの興奮は治まらなかった。