木々の間の細い道を抜けると、本当にすぐ道路へ出た。



道路ってゆーか……道?



「やっぱゲームみたいな感じがすんなあ!ドキドキ〜!」



「道路って言うから、アスファルトかと思ったけど、砂利道なんだねえ」



そう、砂利道一本。

回りは草むらって感じ。



今抜けてきた森を一目見ようと後ろを振り返ると、



「ない!」


今抜けてきた森がない!

後ろにも同じような風景が続き、遠くに山が見えるだけ。



「多分、フローゼアの力だよなあ」



「フローゼアの?」



「そう、多分。番人がいるって言ってたし、番人を通さなきゃ行けなくなってんだと思う。歩いてたらいつの間にか泉も消えてたろ?なぜか濡れたズボンも乾いてる。よくわかんねーけど、フローゼアってすげ〜!!」




カズキは目を輝かせて感心してる。




さすが女神さま………。