セナの冒険




「なんの用じゃヘラ。わしは今このお嬢さんとラブト―…」



「私はセナに話があります。静まりなさい、ヘル」



「はい…」



…ヘラ?
ヘル?

名前で呼び合うって…どうゆう関係?



「セナ、さぞかし疲れたでしょう。なんせヘルは可愛い娘が好きで…許してやってくださいね」



「あ、はい…。それにしても、お二人はどういう関係なんですか?」



「あれ?あ、そっか!セナ寝てたからしらねぇのか!!長老とこのじぃさんは双子らしいぜ!」



長老のかわりにカズキが答えた。



「そうなんだ!………って、え?ふ、双子…??」



「これ小僧!!じぃさんなどと言うでない!!」



「ヘル、仕方ないでしょう。いい加減現実を受け止めた方がいいですよ」



ふ、双子……!?
なんで双子なのにこんなに若さがちがうの!?



「不思議そうな顔をしてますね。妖精族は女性は若いままの姿でいられますが、男性は老いていくのです」



「そ…そうなんですか」



なんつー仕組み…