「――ではそろそろ、本題へ入りましょうか」



「本題、ですか?」



「ええ。あなたたちをこの世界へ呼び寄せた理由です」



長老が言うと、斜め後ろから「やっとか」とロイドの呟きが聞こえた。



「セナ、あなたは聖なる力、宝玉を持っていますね。今それはいくつ手元にありますか?」



「2つです」



「……そうですか。では、まだ足りませんね」



「足りないってどういう事ですか?」



「それは…今ここで説明するより、実際に見ながら説明した方がわかりやすいでしょう。こちらへ」



長老は言いながら立ち上がり、玉座の後ろにある大きな階段を上って行く。



…階段?



「…さっきまで階段なんてあったっけ?」



「多分隠し通路ね。それだけ重要な場所って事かしら…。さ、ついて行きましょ」



「うん」



隠し通路…。
なるほど…。