サーシャはただ真っ直ぐ城を見つめる。



「何で知ってんだ?サーシャ」



「…自分でもわからない、けど……妖精界…ってことはわかる」



「やっぱり、ここが妖精界なんだ…」



「…アイク、あのお城に向かって」



「わかった」



アイクは、今まで停止していた船のエンジン?を起動させた。



ゆっくりと船が動き出す。



「サーシャ、何で知ってるのかな…?」



ロイドの顔を見上げると、ロイドもわからないと首を傾げ、またサーシャに目を移した。



サーシャはただ真っ直ぐお城を見つめていた。