「な、誰だお前!?」
状況が分からないせいで混乱してるカズキは、フローゼアに食ってかかる。
『お前こそ誰だ?人に名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀だろう』
フローゼアの力強い瞳で睨まれると、カズキは、う、と肩を竦めて怯んだ。
「お、俺はカズキ…斎藤カズキ」
『それよりセナ』
「おい、無視かよ!!」
ブツブツ文句を言うカズキを尻目に、フローゼアは話し出した。
『ほら、これが光の宝玉だ』
「え!?」
いきなり渡されると思ってなかった私は、目を丸くして驚いた。
「なんだそれ!?」
説明を一切受けてないカズキは興味津々の様子。


