セナの冒険






「うお!!やば!!」



「あっ…危なっ…!ぶつかる!」



それはちょうど、空船がガラスの壁に突入して来る所だった。



でも、私とカズキの心配を余所に、空船は障害になるはずのガラスにぶつからずに、水面の様に波紋を広げすり抜けて来た。



「え!?すり抜けた!!」



「あれも魔法か!?」



「話に聞いた事はあるけど、すごいわねぇ〜…。飛行場全体にバリアを張ってるんだけど、部分的に解除して、すり抜けれるようにするんだって」



「「へぇぇ〜!」」



空船はそのまま中に入って来て、着陸。



ふぅん……
こんな感じで出入りするのか……。

この世界って、本当に不思議だらけでおもしろいな!







その後私達は暫く、並んでる空船の見物をしたり、飛行場で働いてる人達と話したりして時間を潰した。



そんな時間潰しもそろそろ飽きてきた頃…



「わりぃ、結構時間かかっちまった」



「食料も魔力もたっぷり補充してあったから、すぐに出発できる」



やっと二人が帰ってきたよ〜…!